園長ブログ

ネムノキ 2

2012/07/28

ネムノキの花が咲き、当園途中にたくさんの花を拾ってきていた子どもたち、良いにおいがするとか、ふわふわしているとか、いろいろに表現しながら、「先生あげる」と持って来てくれました。ネムノキについて、興味をもっているときにその興味をもっと深めてくれればとの思いから、夜になると眠るように葉を閉じるところを見せてあげようと思いました。

そこで、午前中に枝の先の方を少し頂いて、小さな瓶に活けて箱に入れて暗くしてみました。昼食後子どもたちが見られると良いと思っていましたが、箱を開けてみたら少し葉が閉じ気味ながら、あまり違いはありません。子どもたちがおひるねから起きて来る頃まで暗いところに置いてみましたが、どうも葉が閉じる様子はありません。一晩暗いままにしておいて翌朝ならどうだろうと考え、朝に見てみたのですが、見たときには既に葉は開いていました。夜の間に閉じたのかどうか、確認しなかったのも悪かったのですが、どうも単純に明るさだけで葉を閉じているようではないようです。人間のように生活のリズムを持っているのかもしれません。

暗いところに置いて、葉が閉じている状態から、明るいところに出すと、葉が開くところを見られると良いという私の浅はかな企みは、見事失敗しました。自然はそんなに単純ではないようです。

思惑通りに事は運びませんでしたが、ネムノキノ枝を見せて、「何か知ってる?」と聞くと、ちゃんと「ネムノキ」と答えてくれました。なぜ「ネムノキっていうか知ってる?」の質問には「夜になると寝るから」と答えます。そのことはちゃんと知っていました。それならなおさら、子どもたちと一緒に葉が閉じたネムノキを見てみたいものです。もう少し挑戦を続けてみようと思います。

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