園長ブログ

生活から学ぶ

2012/05/22

特定非営利活動法人CLCA 子どもと生活文化協会という神奈川県小田原市を中心に活動されている団体があります。

「自然とのつながりや、人間同士のつながりが失われつつある社会において、それらのつながりを取り戻し、「自分の力でいのちの再生が可能な社会」を実現しよう」という願いを持ち、すべての領域を包含し、つながり合っている「生活」の活動を中心テーマとして新しい生活文化の創造を目指した青少年健全育成活動を展開されています。

常に大人と子どもが交じり合って共に学ぶ活動をしている。「生活文化活動」を通して実体験をすることにより、「生きる力や知恵」が養われ、心が育つという考えのもとに、専門家を招いて、さまざまな文化芸術活動や自然体験活動を行っていらっしゃる。

そんな協会です。本当にいろいろな活動をされています。あまりにも多様な活動をされているので、紹介しきれません。この協会は戦前から活動されている「はじめ塾」という寄宿生活塾の活動がその元になっているようです。塾の最大の特徴は生活を共にしながら学ぶことで、普段は15名ほどの十代の青少年が親元から離れて、塾長家族と生活を共にしながら学んでいるところです。

鞍馬と直接関わりがあった活動としては、もう10年以上も前になると思いますが、はじめ塾の子どもたちが、ダンボールで作るドームハウスを作りに来てくれたことがありました。ドームハウスというのは三角形のパーツを組み合わせて作るドーム形の家ですが、子ども5〜6人で高さ2メートルくらいのドームをさっさと作ってくれたのを覚えています。

また、協会の活動の一つに「子ども文化自然体験」というのがあって、「子ども能・狂言」の活動を行っていいらっしゃいます。大倉流大鼓方 大倉正之助氏から直接、鼓の演奏をはじめとした能を学び、子どもたちが演じるというものです。鞍馬のお寺で、能を奉納してくださったことがありましたが、すばらしいという印象が強く記憶に残っています。

とにかく、子どもたちの能力の高さというか、振る舞いの自然さに感心しました。勘所を押さえているというのか、状況をしっかりと捉え、自分で判断し、全体の中で自分は今どんな役割を果たすべきなのかを考え、適切に動くことができるのです。しかもいきいきと!

そんな子どもたちが育つ場での体験を少し紹介しようと思います。

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