園長ブログ

花吹雪

2012/04/21

ようやく咲いた桜が早くも散り始めました。風にひらひらと舞い散る桜の花びらも美しいものです。まだまだ全部散ってしまったわけではありませんが、枝の先には早くも緑色の葉が顔をのぞかせていました。天気予報は日曜日にかけて風雨が強まるという予報だったので、桜はかなり散ってしまうのでしょう。いつまでも美しく咲いているはずはないのですが、少し残念です。

全てのものは変化してゆくので「そんなもの」と受けとめられれば良いのですが、いつまでも美しく咲いていて欲しいという想いが強くなってしまうと、散ってしまうものだという現実との違いに苦しむことになります。

桜の花くらいであれば、そんなに苦しむことはないのでしょうけれど、もっと大切にしているものであれば、失いたくないという気持ちが強いので、苦しみも多くなります。ものだけではありません。いつまでも若い姿でいたい、人によく思われたいという気持ちもそうです。自分の中で現実を受けとめることができると少しは楽になれるのかもしれませんね。

しかし、心は弱いもので、すぐに自分のものにしたがったり、自分の考えにこだわって変わりたくなかったり・・・苦しみのネタは尽きません。こうした苦しみから解き放たれて、すこしでも乱されない安らかな心でいられるようになりたいものです。

風に舞う桜の花びらを見ていたら、そんなことを考えてしまいました。

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