園長ブログ

消火訓練

2011/08/18

園では毎月、園児と職員が避難訓練を行っています。火災や地震の発生を想定して園児を避難誘導する、火災の場合は消防署へ通報する、初期消火に当たる、などです。子どもたちは、何故そうするのかということをきちんと説明するとよく理解していて、スムーズに行動できます。

8月17日、左京消防署鞍馬出張所の皆様にご指導いただいて、鞍馬寺の自衛消防隊と合同で消火訓練を行いました。子どもたち対象というよりも、職員が消火器や屋外消火栓の使い方を訓練することが中心でした。

消火器を使ってみました

訓練用の消火器を使い、想定した火元に向けて消火液(訓練用は水)を噴出させる訓練です。消火器を火元近くに運び、安全ピンを外し、ホースを火元に向けて、水をかける。言葉にすると簡単そうですし、実際に簡単なことなのですが、慌てたり緊張したりすると、まさかという失敗をしてしまうものです。だからこそ定期的に訓練を行い、いざというときに対処できるようにしておくことが必要なのでしょう。

例えば火元付近に到着する前に安全ピンを抜いてしまうと移動中に誤って消火液を出してしまい、いざ火元についたときには消火液がなくなっているということがあるようです。職員は消火器の使用方法はよくわかっていますが、子どもたちに教えるという形で自分自身も復習をしました。子どもたちは一度聞くとよく理解していて、先生と一緒に火元に向かってうまく水をかけていました。

もう一つは、屋外消火栓の使い方です。保育園の近くに屋外消火栓があるので、いざというときに使えるようにと訓練をしました。こちらは消火器と違って一人では操作できないので、筒先を持つ人、それを支える人、水を出す人の3人1組になった連携が必要です。ホースを伸ばす、筒先や消火栓とホースを接続する、放水するということをしなくてはなりません。こちらはあまり経験がないので、少し戸惑いながらもみんなうまく放水していました。実際に放水するとかなりの水圧のため、しっかりと筒先を持っているのが大変なこと、支える人との交代も含めた連係が大切なことが経験できたのではないでしょうか。

こういった訓練は、意識の上でもついつい二の次になりがちで、どちらかといえば面倒なのでやりたくない。あまり積極的ではない。といったことが多いようですが、職員のみんなは真剣に取り組んみ、なかには楽しそうに訓練している人もいて「子どものいのちの輝きのために、子どもの命を守る」という姿勢が伝わってきました。その気持ちが伝わったのでしょう、かなり長い時間でしたが子どもたちも真剣に訓練の様子に見入っていました。

消火栓の放水を見る園児

消火栓の放水 結構力がいります

スクロール