園長ブログ

100年

2016/04/04

いつも、大変お世話になっている方が経営されている会社が、創業100周年を迎えられたのを記念して式典が行われました。私も、お招きをいただいたので出席させていただきました。その会社は大正5年に創業され、現在の社長様は三代目です。

社長様は開会のご挨拶の中で、先代、先々代から「人を大事にしなさい」といわれてきた、と仰っていました。「人を大事に」とても大切なことだと思います。どんなに技術が進んで、機械化されたり、自動化されたとしても、どこかで必ず人が関わっているからです。そして、その人々の意識や気持ちで、いろいろなことが動いてゆくと思うからです。インターネットで何かを買うにしても、対面もしないし、会話もないけれども、注文した品物を梱包、発送するのは人でしょう。それも機械化されているかもしれませんが・・・ それでも、どこかで人は関わっています。そこに人の気持ち、意識が関係してくるのだと思います。

会が進んで、来賓の皆様のご挨拶を聞いているうちに、この会社は創業当初より、本当に人を大切にしてこられたのだということが、心に響いてきました。なによりもそう思ったのが、OB社員さん達に感謝状を渡された時のことです。勤続50年とか60年という方がたくさんいらっしゃるのです。小学校を出てすぐに丁稚にきたとか、中学を出てすぐに勤めた方々が多いと会社の方から聞きました。ですから、感謝状をもらっていらした皆様はかなりのご高齢です。1人ずつ挨拶をされていましたが、うれし涙でことばを詰まらせる方もいらっしゃいました。

50年も60年もずっと勤め続ける。そして第1戦を退いた後も、そうやって会社のことを思い続ける。そんなOB社員さんがいらっしゃるのは、まさに「人を大事に」してこられたからこそなのだろうと、感銘を受けました。

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