園長ブログ

日の出を待つ

2016/01/02

2016年1月1日、京都の日の出の時刻は午前7時4分、お寺の本殿前から見ると、朝日は比叡山のむこう側からのぼります。比叡山の上の方が明るくなって、そろそろ御来光が拝めるのかと思ったら、ちょうど山の上に帯状の雲がかかってきました。どうやら山の端から顔を出す太陽は拝めそうにありませんが、雲から昇ってくる姿は拝めそうです。しばらくすると、帯状の雲の上端に細く一直線に光の帯が生まれて、それが徐々に明るくなってきます。光の帯の輝きが増してきたので、いよいよ太陽が顔を出すのかと思ったら、また、輝きが落ちてしまいました。雲が少し高くなったのでしょう。早く太陽が昇らないかなと期待しながら見ていると、雲の上端の光の帯が明るくなったかと思ったら、輝きが落ちてしまいます。太陽と雲の駆け引きは一進一退、なかなか太陽の姿を拝む事ができません。雲はずいぶんじらしてくれるものです。そう思いながら見ていると、ちょうど、雲の向こうの太陽からの光が放射状に線を描いて広がっているのが、見えました。よく子どもが太陽を描くときに、太陽のまわりに放射状の線を描きますが、それに似ています。輝く太陽から放たれている光の一部を光の線としてみることができました。なかなか太陽の姿は拝めませんが、その前に様々な美しさに出会うことができました。

20160102_日の出を待つ

スクロール