園長ブログ

発表会

2015/12/15

先日、当園では生活発表会が行われました。最近、「生活発表会」という呼び名に少し違和感を感じる事があります。「生活を発表する会」なので子どもの生活を保護者の皆さんにご覧いただくということでしょうけれど、それなら、普段保育園でゆっくりすごしていただいたり、保育者体験に参加していただければ、子どもたちの生活の様子をゆっくりとご覧いただく事ができます。子どもたちの生活は「遊び」が中心なので、子どもたちの遊びをご覧いただけば、生活発表会になります。

ところが、主に、劇ごっこや劇遊び、そして劇、歌や、合奏などを披露します。遊びの中でも、表現や、言葉という面が主になっています。もちろん生活全般のあらゆる要素も含まれてはいますが、何か良い呼び名はないものでしょうか。

呼び名は、また考えることにしましょう。では、「生活発表会は何のために行うのか?」よく、職員みんなが問いかけ合っています。もちろん、行事の経験を通して子どもたちがより成長するということがあります。それに加えて、子どもたちの発達、特に言語や表現面での発達を保護者の皆様に知っていただくということもあります。0・1歳児は普段の「朝の会」の様子であったり、2歳児は、ごっこ遊びをする中で言葉のやりとりを楽しむこと。興味を持ったことを保育者と一緒に言ったり、歌ったりなど様々に表現して遊ぶ、3歳児の姿。4歳児は絵本を楽しみ、その面白さ、不思議さ、美しさ、自然や人間の世界のそれぞれの姿からイメージを膨らませ、表現すること。絵本のなかにあるおもしろさや不思議さを感じ取り、想像を広げていく楽しさを味わい、それを自分なりに表現しようとする5歳児たち。

そんな、子どもの様子、発達による違いを感じていただけたらと思いながら、行事に取り組んでいます。

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