園長ブログ

空想の世界 7

2015/12/12

魔女からのプレゼントが、ムクノキの枝につり下げられていました。それも、つい先日設置されたばかりの登り棒の真上に!雨よけのビニールまで被せられて!

子どもたちは、早くとりたいけれど、すぐに手が届くわけではありません。プレゼントの小さな魔女の帽子を手に入れるには登り棒を登らなくてはならないのです。多くの子はたやすく登ることがきるので、順に登っては、片手で棒を支えてもう一方の手で帽子を取ります。中には足だけで登り棒をはさんで体を支える子もいて、見ている私はヒヤヒヤです。

Aちゃんは少しは登れるのですが、いつも途中で諦めてしまうので、てっぺんまで行くことができませんでした。ところがこの日、Aちゃんは少し苦労しながらも、みごとにてっぺんまで登り切って帽子を取ってきたのです。まわりで一生懸命声援を送っていた友達は、みごとAちゃんが登り切ったときにはみんなで大喜びしていました。きっと子どもたちも、「勇気を持って少しがんばればできるのに!」と思っていたに違いありません。笑顔で下りてきたAちゃんを囲んで喜んでいました。Aちゃんの満足そうな顔はとてもステキでした。

のぼりぼうのてっぺんまで登れるようになりたくて、何をおいても登り棒に走り寄って、一所懸命に練習していたBちゃんも、登ることができるようになっていました。

きっと魔女さんが、子どもたちの背中を押してくれたのでしょうね。

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