園長ブログ

思い切る

2015/10/02

華道のお稽古をしていて、いつも思うことがあります。それは、「思いきり!」です。この花をだいたいこの位置に活けたいなと思って、長すぎる茎を切って適当な長さにしますが、このあたりだろうと見当をつけて、ハサミを入れて活けてみると、まだ長くてもう少し切ります。活けてみると、まだ長くてまた切る。ということを繰り返してしまうことがよくあります。最初から最適な長さが見極められると良いのですが、ついつい控えめに切ってしまいます。

一度で切る長さを決めれば、切り落とす部分も、「途中切り」として再利用できることがあるのに、ついつい使う部分を長めに切ってしまうのは、「切りすぎて短くなりすぎたらどうしよう・・・」という戸惑いがあるからだと思います。

先生は「思い切って、ここと思ったところにハサミを入れなさい。」とおっしゃいますが、ついつい、長めになってしまいます。そんなことを何度も繰り返していたら、「ここと思ったところに思い切ってハサミを入れれば、いいの、もし短すぎたら、その時はその時で考えれば良いんだから!」とアドバイスをいただきました。

まさにその通りだと思います。一度決めたら、すぐにそのようにやってみる。もしそれがダメだったら、そこから次の方法を考える。そうしないで、いつまでも躊躇していると、無駄が発生したり、迷うことによって、使えるものも使えなくなったりしてしまいます。
失敗を恐れず、思い切って実行する。やってみて、ちょっと違ったなと思ったら、またそこから考えて、新たな方法を探る。そうしていかないと前には進めませんし、いつも迷ってばかりになってしまいます。そうならないよう、思い切って、決める!が出来るといいな!そう思います。

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