園長ブログ

お膳 2

2015/05/01

端午の節句に、お膳を使って昼食をいただきますが、その準備を手伝ってくれていた5歳児のSちゃん。保育士の先生と一緒にとても楽しそうに準備をしていたので、しばらく待っていましたが、そろそろ終わりそうだったので、見に行ってしまいました。

私が行った時には、もうほとんど用意はできていましたが、私を見つけたSちゃんは「園長先生の席はどうしよ?」と聞いてきました。なにか保育士の先生の考えがあると思ったので、「先生に相談してみれば」というと、なにやら話をしていました。私の座る場所は決まったようで、Sちゃんが次に私に聞いてきたのは「どっちの色の座布団がいい?」ということでした。

この質問には、ちょっと笑ってしまいました。当園では、あらゆる場面で、できるだけ子どもが選べるシチュエーションを作ることにしています。「大きい方か、小さい方かどっちが言い?」「1つか2つか3つ、いくつがいい?」など、いろいろな選択肢を提示して、子どもが選べるようにしています。いつも保育も調理も含めた先生方が、子どもたちが選択できるように心掛けてそういう環境を用意しているのからでしょう。Sちゃんも私に「どっちの色の座布団がいい?」とたずねたのだと思います。子どもは本当によく見ています。私たち保育者の言動は些細なことでも、子どもに大きな影響を与えるのだと、改めて思い直しました。

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