園長ブログ

聞くということ 1

2014/07/01

モリアオガエルのたまごを観察に行った帰りに、「聞く」ことに意識を集中してみたことから聞くこと、聞こえることについて少し考えてみました。私たちはいろいろな音が耳に入ってきていても、その中から自分に関係のある音だけを聞いている。そして何を聞くかを選ぶ程度も、ひとり1人違うというのだろうということを思いました。

音を聞いたら、その音についていろいろなことを考えてしまいます。耳を通して音という刺激を感じ、その刺激がいろいろなことを思い起こさせる。目を閉じているのに、まるで見ているかのような映像が心に広がる。鳥が枝でさえずっている様子、小さく光って飛んでゆく飛行機、風にゆれる木の枝、こすれ合う葉っぱたち・・・

こうして、耳を通して入ってきた音という刺激が心に届くと、様々なイメージが浮かんでくる。そうするとそのイメージからまた、別のイメージが浮かんできたりします。鳥の声を聞いて、「どんな鳥かな?」「仲間同士で情報交換しているのかな?」とか、飛行機の音から旅を連想し、旅の思い出がよみがえってきたり、どこかに行ってみたいという想いがわき上がってくることもあるでしょう。

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