園長ブログ

春の風景

2014/05/15

春の花は桜だけではありません。ヤマブキも黄色い花を咲かせていましたし、シャクナゲも美しく咲いていました。町中よりはずいぶん遅れたものの、ハナズオウも小さなかわいらしい花をたくさんつけていました。

八重桜の花も散る頃、もみじの若葉が大きく成長して、日の光に美しく輝いていました。ところが、風が吹くと若葉が舞い落ちます。しかもかなりたくさんです。こんなにたくさんの若葉が落ちてしまってもみじの木は大丈夫なのだろうかとちょっと心配になりました。地面に落ちた若葉をよく見てみると、紅葉して散るときと違って、葉柄というのか、葉と枝をつないでいる茎のような部分がついていないのです。紅葉して散るときは、葉柄が着いた状態で落ちているはずですが、落ちている若葉はどれを見ても葉柄がついていません。若葉が落葉してしまうのはどういう理由なのかよくわかりませんが、もしかしたら、雨が少なくて水が不足しているのでしょうか。それとも、夜の気温が比較的低いからでしょうか。

いつも通る山道を歩いていたら、ふと甘い香りが漂ってきました。なんの香りだろうとまわりを探したら、近くにアケビの花が咲いていました。後で調べたらアケビの花には雄花と雌花が同じ木に咲くそうです。そういえば、白い花と薄紫色の花があったのですが、雄しべと雌しべの差は私にはよくわかりませんでした。秋になって実がなったら、子どもたちと採って食べようと思うのですが、実が熟したら採ろうと思っておいていると、いつも無くなってしまうので、ほかの動物が食べてしまうのかもしれません。アケビは種の周りにあるゼリー状の部分が甘く、子どもの頃は山でアケビを見つけるとその部分をよく食べたものです。今年の秋はうまく実がついて食べることができるでしょうか。楽しみです。

 

スクロール