園長ブログ

学習到達度

2014/04/29

ユニセフの「先進国における子どもの幸福度」調査の教育分野の構成要素「就学」の3つの指標「就学前教育就学率」「高等教育就学率」「ニート率」を見ながら、思い浮かんだことを書いてきました。教育分野のもう一つの構成要素は「学習到達度」です。
レポートにはこんな説明がされています。

学習到達度
教育面の豊かさの第2の構成要素は受ける教育の質である。
しかし、子どもの幸福度にかかわるこの重要な要素は、国際比較に基づいて定義および評価を行うことが非常に難しい分野である。理論上、教育の「質」という概念は、社会的理解の促進と価値形成(市民権教育を含む)や、若者の多様な能力と可能性を育成する機会など様々な要素を包含する。しかし、これをすべて 評価できるような指標が開発されるにはまだ時間を要する。現在のところ、教育の質に関する唯一の実用的な評価基準はOECDの『生徒の学習到達度調査(PISA)』によって提供されている。PISAでは読解、数学、科学という3つの基本的な能力を各国共通の枠組みで測定することを可能としている。

ここで「教育の「質」という概念は、社会的理解の促進と価値形成(市民権教育を含む)や、若者の多様な能力と可能性を育成する機会など様々な要素を包含する。」と言われるように、様々なことがらの理解が進めば世界をとらえやすくなります。同時にどんな価値観を形成すると良いのでしょうか、市民権教育を含むとありますから、市民、社会を構成する人としての価値観の形成ということでしょうか。そして、若者の多様な能力と可能性を育成する機会が保証されていることが、教育の「質」なのだとしたら、いろいろな人と互いに認め合いながら、社会をより良く変革してゆく力を持つ人を育てる教育が質の高い教育だと理解して良いのでしょうか。

社会的理解の促進と価値形成(市民権教育を含む)や若者の多様な能力と可能性を育成する機会など様々な要素を国際的に比較する指標がないので、OECDの『生徒の学習到達度調査(PISA)』の成績を指標とするとあります。

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