園長ブログ

子どもの貧困対策

2014/04/16

日本の子どもたちの貧困がこれほどまでに深刻だとは思わなかった。という人は多いでしょう。そういえば、貧困にあえぐ子どもたちの支援をしていらっしゃるNPOの方の話を聞いたことがありました。たしか子どもたちの居場所を提供するような活動をされていたと思います。

政府レベルで、こうした子どもを支援することが必要だと思って調べていたら、2013年6月に「子どもの貧困対策の推進に関する法律」が可決され、平成 26 年1月17日に施行され、これによって、政府は子どもの貧困について対策を講じることが義務付けられた。これに基づいて、子どもの貧困対策に関する大綱が定められ、子どもの貧困についてモニタリングする仕組みがつくられる。各都道府県でも、子どもの貧困対策についての計画を定めるよう努めることとされている。ということを知りました。

子どもがより良く育つことがより良い未来につながります。貧困により子どもたちの育ちに良くない影響が出るということは、未来が良くなくなるということです。みんなが良くなることが、みんなの大きな幸せにつながっているのです。だからこそ、子どもは幸せに育って欲しいのです。

法律の条文は次の通りです。

子どもの貧困対策の推進に関する法律 (平成二十五年法律第六十四号)
(目的)
第一条 この法律は、子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、貧困の状況にある子どもが健やかに育成される環境を整備するとともに、教育の機会均等を図るため、子どもの貧困対策に関し、基本理念 を定め、国等の責務を明らかにし、及び子どもの貧困対策の基本となる事項を 定めることにより、子どもの貧困対策を総合的に推進することを目的とする。

(基本理念)
第二条 子どもの貧困対策は、子ども等に対する教育の支援、生活の支援、就労の支援、経済的支援等の施策を、子どもの将来がその生まれ育った環境によっ て左右されることのない社会を実現することを旨として講ずることにより、推進されなければならない。
2 子どもの貧困対策は、国及び地方公共団体の関係機関相互の密接な連携の下 に、関連分野における総合的な取組として行われなければならない。

「子どもの将来がその生まれ育った環境によっ て左右されることのない」貧困という環境にあっても、心も身体もすこやかに育つ機会は保証される社会になると良いですね。

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