園長ブログ

ステンドグラス 6

2013/12/25

その子の興味と関心にぴったり合えば、逆に言うとその子の興味と関心、意欲を引き出す環境を用意すれば、その子は今持てる力を最大限に発揮するのだと思います。ステンドグラスの製作を通じて、特にそのことを感じました。ですから、3歳児だからこれ、4歳児だからといったいわゆるクラスだけで分けるのは適当ではないように思います。

保育所保育指針、第2章子どもの発達の2. 発達過程には、「子どもの発達過程は、おおむね次に示す8つの区分としてとらえられる。ただし、この区分は、同年齢の子どもの均一的な発達の基準ではなく、一人一人の子どもの発達過程としてとらえるべきものである。また、様々な条件により、子どもに発達上の課題や保育所の生活になじみにくいなどの状態が見られても、保育士等は、子ども自身の力を十分に認め、一人一人の発達過程や心身の状態に応じた適切な援助及び環境構成を行うことが重要である。」とあり、(1)おおむね6か月未満 (2)おおむね6か月から1歳3か月未満 (3)おおむね1歳3か月から2歳未満 (4)おおむね2歳 (5)おおむね3歳 (6)おおむね4歳 (7)おおむね5歳 (8)おおむね6歳という発達過程が示されています。発達段階ではなく発達過程です。発達は連続しているので段階ではないのです。

指針の解説には「ただし、この区分は、同年齢の子どもの均一的な発達の基準ではありません。」とあります。おおむね3歳の項に書かれている発達が3歳になってできないから遅れているという基準として考えるのではないということが、書かれているのです。にもかかわらず、基準だと勘違いしてしまう人がいるそうです。4歳になってこんな事もできないと評価するものではないのです。「特に保育士は、子どもの発達の順序性や連続性を踏まえ、長期的な視野を持って見通し、子どもが、今、楽しんでしていることを共に喜び、それを繰り返しながら子どもの発達を援助することが大切です。 」ともあります。 思い込みにとらわれていないか、もう一度基本を踏まえた上で、自分自身をふりかえる必要がありそうです。

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