園長ブログ

自分の役割

2013/12/09

新感覚ギターレッスン!ということで行われている和田直樹ギターサロン。みんなで集まる目的は「みんなでセッションする」ことです。一度に10名くらいの人が集まって行うそうです。この話を聞いて、いろいろなレベルの人がいるのにセッションができるのかな?と思いました。しかも、ギターに触れるのが全く初めての人から上級者まで、楽器もギター、ウクレレ、ベースなどで参加することができるのだそうです。ますますセッションできるのかと思ってしまいます。

そこで、ギターサロンに参加した当園の先生に詳しく聞いてみると、初心者は初心者なりに、上級者上級者なりに、自分自身のレベルでセッションに参加するのだと説明してくれました。、みんなで一つの曲を練習しますが、練習の内容は、それぞれ異なります。自分ができるところの少し先の課題であったり、挑戦してみたい弾き方を練習してセッションに参加するのです。参加者ひとり1人が自分に最も適した課題を見つけられるように和田直樹さんがアドバイスしてくれます。そうして自分の課題を見つけたら、それぞれに少し練習していきなりセッションをするのだそうです。

参加者それぞれがアドバイスをもらって課題をみつけ、自ら練習する。そのために講師は、参加者のレベルを見極め、やりたいことを聞き取り、本人の課題を明確にしてくださいます。子どもひとり1人の発達を理解して環境を用意するのに似ています。

そして、セッションをするためには、初心者といえども、アドバイスをもらって自分で見つけた自分の課題に一所懸命に取り組まなくてはなりません。もちろん完璧にできる必要はないのですが、みんなで一つのものを作り上げるために、自分の役割を果たしきれるように努力する必要があります。

もう一つ大切なのは、自分だけができれば良いのではないということです。相手がいるので、相手のことを考え、相手と呼吸を合わせる、気持ちを合わせるという努力をしないといけないのです。初心者は自分ができないからと上級者に甘えてはセッションになりませんし、上級者は自分ができるからと言って1人で突っ走っては、セッションになりません。相手のことを考え、思いやる。チームで仕事をする上でも、保育をする上でも大切なことだと思います。

話を聞いて、男性保育士が、「まさに保育です!」と言っていた意味が少しわかったように思いました。

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