園長ブログ

みんなの思いやり

2013/11/25

認知症について学ぶ機会が多かったので、ブログで取り上げてきました。たまたま、テレビを見たらNHKスペシャルで「”認知症800万人”時代 母と息子 3000日の介護記録」という番組が放送されていました。元NHKのディレクターの相田さんという方が、認知症のお母様の介護の様子を3000日にわたって撮影された記録映像を見ながら専門家の皆さんが議論するという番組でした。

厚生労働省の研究班の発表では認知症高齢者の数が全国で推定462万人、予備軍も含めると800万人にのぼるそうです。

認知症になっても引き続き住み慣れた地域で暮らすことができる社会の実現を目指すため、厚生労働省では平成25年度から「認知症施策推進5か年計画(オレンジプラン)」を開始しています。(政府広報オンラインより)

オレンジプランのポイントは早期診断、早期対応と住み慣れた地域で生活をするための医療、福祉、家族支援です。施設に隔離するのではなく、地域で暮らせるようにというところが大切なのでしょう。

しかしそのためには、多くの方が、認知症に対する理解を深め、みんなが力を合わせて、認知症の方を見守るということが必要です。それが家族のサポートにもなるのだと思います。家族だけで介護しようと思うとどうしても負担が大きくなりがちですが、地域のみんなで見守ることができれば、家族も安心です。なによりも、認知症になってしまった方ご自身が住み慣れた町で安心して暮らすことができる事で、不安が少なくなり、様々な症状も軽くてすむのかもしれません。

認知症のの方をどうサポートするのか。認知症800万人時代には、しっかりと考えないといけない問題です。忘れてはいけないのは、どんな人であっても、ひとりの人として対等に接するという基本的な姿勢だと思います。子どもでも、高齢者でも、しょうがいがあるといわれる人でも。基本的にはおなじなのではないでしょうか。相手をどれだけ思いやることができるのか、相手の気持ちにより添うことができるのか、ということだと思います。

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