園長ブログ

青空クッキングの準備

2013/08/15

青空クッキングで、ご飯の炊き比べをしようという企画が持ち上がり、実際に試してみることになりました。土鍋や、ガラスのふたがついたステンレスの鍋、カセットコンロなど必要なものをスタッフがそれぞれに持ち寄って、仕事が終わってから実験開始です。

どうするとおいしく炊けるのか、炊き方をあらかじめ調べ、土鍋とステンレスでは火加減が違うことなどを確認して、実際に子どもたちが行うにはどうするとやりやすいか。子どもたちの「やってみたい」気持ちを刺激し、活動が盛り上がるためにはどんな方法やことばがけが必要か。野外だと風があるが、カセットコンロはどれくらい風の影響を受けるのかなど、実際にやってみながら話し合っていました。

同時に火をつけてステンレス鍋の方が早く沸騰するとか、土鍋は保温力が高から、一旦沸騰すれば、火力はあまり強くなくてよいとか、30〜40分くらいして、土鍋でもステンレスの鍋でもご飯が炊きあがりました。お焦げを作ってみたい誘惑に駆られましたが、お焦げができると、微妙な味がわからないかもしれないと、結構シビアです。そして炊飯器のほうもちょうど炊きあがりました。

いよいよ三種類を食べ比べてみます。少し口に含んで味の違いを感じようとみんな一生懸命です。しかし、お米の照りや、噛んだときの硬さが少し違うくらいで、どのご飯もおいしいのです。なんとか味の違いを見つけようと少しずつ食べ比べていたら、いつの間にか結構な量を食べていました。

そうして、ご飯の味をしっかりと感じようと、舌先や口の中、そして噛んでいるご飯に意識を集中して食べると、ご飯そのものの美味しさに改めて気がつきました。よーく味わいながら食べると、ご飯がとても甘くておいしいのです。普段、おかずと一緒に食べているときは、ご飯自体の味を意識することは少ないかもしれませんが、こうしてご飯の味に集中して食べると、「ご飯ってなんておいしいんだろう」と、感激すら覚えます。炊き方の違いで味が違うかどうか見分けるのは難しとしても、ご飯自体の美味しさに子どもたちが気付いてくれたら嬉しいね。といいながら、試食会は終了しました。

夜の9時近くになっているというのに、ああでもないこうでもないといいながら、スタッフのみんなはとても楽しそうで、なかなか帰ろうとしません。どうしたら、子どもたちが驚くかな?喜ぶかな?というわくわく感いっぱいで、時間を忘れて取り組めることも、とっても大切なことだと思います。

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