園長ブログ

赤ちゃん学会 10

2013/06/18

赤ちゃん学会第13回学術集会2日目のラウンドテーブルでは、0歳から在園していた1歳児と、1歳になってから入園してきた1歳児の園での様子を比較しての発表もありました。もちろん保育園という環境に慣れているかどうかということも関係するとは思いますが、0歳から在園している子の方が、階段を下りるときに不安そうな子には手をつないであげるという行動がみられるなど、子ども同士の関わり合いは深いことを示す映像をたくさん見せていただきました。
保育士をきっかけとして、子ども同士が遊ぶことができるのは、それまでにみんなで同じ場所で遊ぶという経験があるからだとおっしゃっていました。

また、子ども同士の関わりについて、4歳児のリズム遊びや体操教室など身体を動かす遊びの中に1歳児が入って一緒にする事があるが、4歳児はもちろんそれを嫌がることはなく、1歳児に配慮して動いているし、1歳児ができるように教えてあげたり手伝ってあげたりしている。逆に1歳児は真似をしようとするかのように4歳児の動きをじっと見ているそうです。2歳児の時に5歳児に靴を履くのを手伝ってもらっていた子が、3歳児になったら2歳児が靴を履くのを手伝ってあげていた。というエピソードも紹介してくださいました。このエピソードに現れているように、異年齢での関わりの中でいろいろな経験が伝承されてゆくのだと思います。いわゆるクラスの中でも自分がしてもらったことを誰かにしてあげることはあります。保育者に鼻水をふいてもらっていた1歳児が、次第に自分でふけるようになり、おともだちの鼻をふいてあげていた。ということも紹介されていました。

子どもどうしの関わりが育む子どもの社会性は、いろいろな年齢で関わることでより育つということなのだと思います。

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