園長ブログ

「ありがとう」と「ガンバレ」

2013/05/14

お寺の行事「経塚巡拝に参加して、久しぶりに山を歩き、かなり疲れました。去年はもっと楽に、快適に歩けたのに日頃の運動不足のせいだと思います。それでもペースはかなりゆっくりです。というのも、子どもがいるので、自然とそのペースになってしまうのです。ですから、かなり時間がかかりました。そのゆっくりペースでも疲れてしまって、ちょっとショックです。

それにしても、子どもたちはよく歩きました。2年生のお兄ちゃんは、5歳の子を待ってあげたり、手をつないであげたり、励ましたりしていました。それでも、後半に待っている急で、長い上りの後の上りではさすがに「疲れた。歩けない。」と訴えていました。

みんなに、「もう少しだから、ガンバレ!」「大丈夫!」と励まされていました。それでも、疲れていたようで、気分はなかなか変わらない様子です。そういえば、去年はほとんど弱音を吐くことなく、歩いていたのに、今年はどうしたのでしょう。

去年は小さかったのに、最後まで機嫌良く歩けた。今年は、少しくじけそうになった。その理由なんていろいろあるのでしょうし、その時の体調等によっても違うと思うのですが、ふと、こんなことを思いました。

去年の参加者の中には年配の方や、女性が多く、あまり速いペースで歩くのは大変で、子どもの歩く速さがちょうど良かったようです。ですから、「○○くんがいてくれてホント助かるわ。ありがとう」「○○くんのおかげで楽に歩けるわ。」と多くの人から感謝され、そんなことばをかけてもらっていました。ところが、今年は去年のように感謝されたり、頼りにされることは少なく、「もう少しだからガンバレ!」「元気出して!」と励まされることが多かったようです。

何が言いたいかというと、「ガンバレ!」と励まされるよりも、「ありがとう」と感謝してもらった方が、力が出るのではないか。と思ったのです。誰かが喜んでくれたり、誰かの役に立つ喜びの方が、励まされるよりも力になるのかもしれない。

子どもの様子を見ていたら、そんなことを感じてしまいました。ちょっと思い込みが激しすぎるでしょうか?

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