園長ブログ

お別れ遠足 4

2013/03/10

琵琶湖博物館の水族展示でいろいろな魚を見ていたら、おなかがすきました。気がついたらお昼です。とてもいいお天気だったので、芝生の広場でみんなで丸く輪になってお弁当にしました。青い空と雪を頂いた比良山を遠くに眺めながらの気持ちいいランチです。天気予報では暖かくなると言っていたのですが、琵琶湖を渡ってくる風が思いのほか冷たくて、本格的な春はまだ先です。みんなで一緒に食べるお弁当はこれが最後。まるく輪になってみんなの顔を見ながら食べると、おいしさとうれしさが膨らみます。

おべんとうの後は、もう一度博物館に戻って展示を見ました。約2億5千万年前からの自然環境を、年代を追って、琵琶湖前史、琵琶湖の生い立ち、古い琵琶湖から現在の琵琶湖へと示してあり、「ゾウのいた森」というジオラマ展示は約200万年前の琵琶湖周辺の環境が再現したり、子どもたちは興味深げにしていました。

続く展示室では琵琶湖と人間とのかかわりの歴史を、湖底遺跡、湖上交通や漁労の様子および治水・利水への取り組みなどを通して理解できるようになっています。子どもたちは展示室のまん中に置かれた大きな丸子船に興味を持ったようで、みんなで近づいて見ていました。

次は「湖と人間」というメインテーマに基づいて、琵琶湖地域の自然と人とのかかわりや相互作用の展示がされています。子どもたちに人気だったのは、「農村の暮らしと水」というテーマの展示です。彦根から移築された富江家の住宅を1964(昭和39)年5月10日を想定して、できるだけ当時のくらしのままに復元されたものです。その中でも興味を持っていたのは、村のなかを流れる水路(カワ)の水をとりこんだ、カワヤとよばれる洗い場です。水道のない頃はこのようにして水を使っていたということをめずらしく思ったのかもしれません。

その後、上下水道ができて自分たちの使う水がどこから来てどこへ行くのか、わかりにくくなってしまいました。子どもたちと一緒に、台所や洗面所、トイレで使った水はどこに行くのかを考える事ができる展示もあり、普段何気なく使っている水の大切さ、ありがたさに心を運ぶ子がいたと思います。

子どもにとっても楽しいし、大人にとっても興味深い展示ばかりで、もっと時間があれば良かったと思うくらいみんな楽しんでいました。

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