園のこだわり

こころ 4

2012年10月19日

生まれたばかりの赤ちゃんでも、お母さんの顔と他の人の顔を見分けることができるくらい、顔に注意を向けます。そして、2カ月頃には表情の変化にも敏感になります。9カ月頃には顔を見て、表情から他者の心を知ろうとします。この9カ月頃というのは、前にも書いたように2項関係から3項関係へと世界が広がってゆく時期なのです。赤ちゃんは、自分とお母さん(他者)という2人の関係から、お母さん(他者)を介して外界を知ろうとします。自分ーお母さんという関係から、自分ーお母さんー外界という世界に移ってゆくようになります。お母さんがどこを見ているか、お母さんの視線を通してお母さんの意図や、何を考えているかがわかるようになるのです。ボールと積み木があって、お母さんがボールを見ていると、視線がボールに注がれているのを見て、お母さんはボールが欲しいんだなとわかるようになるのです。このことは社会性の発達にとってとても重要なことなのだそうです。いわゆる共同注意です。

同じものを見るという意味での共同注意にはいろいろな段階があるそうです。

生態学的共同注意は6カ月くらいから現れ、他者が顔を動かすなどして対象を見る。その対象が赤ちゃんの視野の内にあるばあいには、共同注意することができます。

9カ月頃には他者の顔の動きや目の動きを見て、その方向に何があるのかと視線を合わせようとします。幾何学的共同注意といい自発的に共同注意を行っています。他者の視線を意識して同じ方向を見たときに、何もない場合はもう一度相手の視線を確認しようとするそうです。何かあると予期をして見てみたら「何もないけど…」といったかんじでしょうか。

18カ月頃になると、空間表象的共同注意というそうですが、赤ちゃんは自分の後ろ側など、視野の外のものに対しても向きなおるなどして共同注意をすることが可能になるそうです。他者の視線を読んで、あっちに何かあるはずと、それが自分の後ろでもふり返って見ることができるのです。自分の後ろにあるなにかを他者が見ていると想像しているのです。

そして、幾何学的共同注意ができるようになる9カ月頃から「指さし」がはじまります。実はこの指さしの前に「指立て」ということを行うそうです。赤ちゃんが指立てをしている写真と、指さしをしている写真を女性に見せると、指立てをしている写真をかわいらしいと感じる人が多いようです。赤ちゃんにはどういう意図があるのでしょうか。赤ちゃんが、指さしをしたときに、一緒にそっちを向きたくなるよう大人に心の準備をさせているのでしょうか。

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