ある日の夕方、年少のSちゃんが
「せんせー、むしさん、死んでた」と
手のひらにあるコガネムシの死骸を見せてくれました。
すると、そこへ年長のSくんが来て
「みんなで、おはか作ってあげよ!」と提案してくれました。
場所は、園庭にある木の下。
おもちゃのスコップで小さな穴を掘り、
そこに、Sちゃんがむしさんをそっと置くと、
Sくんがやさしく土をかぶせてくれました。
そしてSくんが「天国へ行けはりますように」と
おはかの上に小さな木の枝を立て、
Sちゃんは「天国でおなかがすいたら食べてください」と
おはかの上に小さな葉っぱをおいてくれました。
最後に「天国へ行けはりますように」とみんなで手を合わせました。