園のこだわり

サッカー少年

2011/08/22

夕方の園庭、サッカーボールが好きな年少組のA君が遊んでいました。最近は年長組のB君の真似をしてボールをバウンドさせて玉つきをしています。結構上手で、目の前で10回以上連続でついて見せてくれました。

しばらくして、A君がドリブルをしながらこっちの方向へ走ってきます。すれ違い様何げに「よぉサッカー少年!」と言ってみたら、「ちあうで、ぷおあで!」(皆さんには何と聞こえますか?)と言ってそのまま走り去りました。なるほど、そうきたか!と思い、一本取られた感じでうれしかったです。

次の日の夕方、友達と少し遊んだ後、お気に入りのサッカーボールを見つけて遊び始めたA君。私が少し離れた所で見ていると、そのうちボールが一人で遊んでいた一つ年下の女の子の所に転がっていきました。友達にボールを取られたら怒るけど、その子がボールに触ってもA君は怒らないし、両手でボールを持ち「つかう?」と聞く仕草をしました。それを見てやって来た年少組の男の子。どうやら「ボールかして」と言っています。女の子の反応がまだのまま、男の子同士でボールの所有権を巡って「かして」「かさへん」のやり取りが始まりました。何度か言い合いをしたあと、とうとうA君が大きな声で「これはあかちゃんの!!」と言って、女の子にボールを預けました。ボールを貸してもらえなかった男の子は半ベソになり「ボールかしてくれへん」と私の所にやって来て言いました。本当は丁寧に説明してあげれば良かったのかもしれないけど、その時はプロが大きな声で頑張った手前、私の出る幕ではないと判断して(後付けかもしれませんが、そんな気持ちだったはずです)「そうかそうか~‥‥。」とか何かうまい事を言って、園庭に転がっている別のボールを目で探し始めました。

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