園のこだわり

魔法の言葉

2013/02/22

つい先日体育遊びをしました。

その日はたくさんの攻技台は出さず四種にし、跳び箱の跳び方、安全な前転の仕方などについて丁寧に伝えようと思いました。

早速跳び箱をし始めた年長児、七人のうち一人は得意気に簡単に跳びますがそれ以外の子は練習中のようです。

以前に跳び箱の本を読んだ時に助走はせずに跳ぶ練習を始めたらよいと書いてあったのを思い出し、子ども達に「走らないでやってみ!」と言い、見本を見せました。

そうしたら五回目の挑戦で「あ!!跳べた!!」というY君!!

まじめなAちゃんは忠実に見本を守り何度も何度も挑戦していました。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、そろそろ終盤の時間になりました。

みんなよくよく練習していたので、披露したいことを自分で選びみんなの前で一人ずつ見せ合いっこする時間を設けることにしました。

Aちゃんはまだ一度もお尻をつかず跳ぶことが出来ていなかったのでとても自信のなさそうな表情をしていましたが、本当にもう一息で跳べそうだなぁ・・と思っていたのでAちゃんにこっそり伝えました。

「Aちゃんなぁ、もう跳べるわ!!跳ぶ前に‘跳べる跳べる跳べるってここで言うて行ってみ!これ魔法の言葉やから」と。

でも‘えぇ・・・無理・・・’という表情でもじもじしています。

「大丈夫!!」ということで背中を押しAちゃんはしぶしぶ小さい声でささやき跳び箱に向かいました。

そうしたらなんと、跳べちゃったのです!!

跳べた事にびっくりしてささやかに喜ぶAちゃんの横で私の方が飛び上がって喜んでしまいました。

「口に出す言葉は実現する」というフレーズを信じて最近いろんなところで試してみてるのですが

やっぱり本当やった~!

Aちゃんもいろんなところで強気で立ち向かってもらえたら嬉しいなぁ・・と思いました。

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