園のこだわり

自然に学ぶ 〜それぞれの役割〜

2012年8月29日

畑を通して、自然から多くのことを教えてもらっています。少し前に、いろいろなものがつながり、助け合いながら生きているということを書きました。大豆が根粒菌と共生して土を肥やしていること、トマトと大豆が水の量を調節し合っていること、大豆がとなりに生えた草を頼りにしていたことなど、虫が葉っぱを食べに来ても、作物の他にいろいろな植物があると均等に食べるので結果的には作物の被害は少ないということなど、私が見聞きして知ったことだけでも、いろいろあります。気がついていないところで、もっともっとたくさんのつながりや助け合いの関係があるのだと思います。虫どうしの関わりや、虫と植物のかかわりなどがたくさんあるはずです。

まして、落ち葉の下や地面の中には想像もつかないくらいの多種多様な生物がつながり、助け合って生きているはずです。私が想像できるのはミミズやセミ、カブトムシなどの幼虫、アリ、ダンゴムシ、ムカデ、ヤスデ、クモ、カニムシやヨコエビなどがいるかなということくらいです。目に見えるものでももっとたくさんいるでしょうし、目に見えない菌類なども含めたら、想像もできないくらいのいろいろな生物が生きているのだと思います。そしてそれぞれが何かしらつながり助け合っているのだと思います。

つながり、助け合っているということは、それぞれが自分の役割を果たしているということです。つまり、意味なく無駄に存在しているものはないのです。ただ、自然のつながりや役割に気がつかない、知らない人間が自分の都合だけで、「いる」「いらない」と勝手に決めつけてしまっていることが多いのです。

それぞれが、自分の役割を果たすことで全体の調和がとれているのが自然の姿です。人と人との関係もその方が良いのではないでしょうか。全てがみんなと同じでなくてはいけないというのは、無理があるように思います。自然はそれぞれが自分の役割を果たしながら、調和を保っていますが、そこに目的があるのかどうかはよくわかりません。調和を保つことが目的かもしれません。

人が集まって何かをするときには、何か目的があることが多いと思います。組織となると、理念や目的がないと組織の意味がありません。その理念や目的に向かい、その理念の実現に貢献するために、組織を構成するひとり一人が自分の役割を果たす必要があるのです。みんなが同じことをしていては、組織の意味がなくなってしまいます。ただし、それはみんなが自分勝手に好きなことをすれば良いと言うことではありません。それぞれが自分のやりたいことだけをやりたいようにしているのでは、組織の意味はなくなり、解体してしまいます。理念を実現することに全員が向かう必要があるのです。

オーケストラだっていろいろな楽器があり、各楽器がそれぞれの音色でそれぞれの旋律を奏でることで音楽が成り立ちます。みんなが同じ旋律を演奏したらオーケストラの意味がありません。しかし、楽譜もなくみんながバラバラな音を出しては音楽どころではなくなります。

組織など人が集まって何かを行う場合、みんなが理念という方向をしっかりと向き、それぞれの特性を活かして役割を果たし、お互いに認め合い、助け合う保つことが必要ですし、そこにこそ喜びが生まれるのだと思います。その喜びから生まれるひとり一人の力はより強いものとなりますし、その力が理念という一つの方向を目指す組織の力を何倍にもするのです。

みんな同じではなく、それぞれが自分の役割を果たし、調和を保っていることを畑の生き物たちから教えてもらいました。

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