園長ブログ

自分

2012/04/29

自分って何でしょう?自分のことってわかっているようで、わからないのではないでしょうか。

自分は何からできているのでしょうか。
まずは「からだ」でしょうか。足がかゆい、手が痛い、お腹がすいた等の感覚を感じます。頭の先から足の先まで、様々な器官がそれぞれの役割を果たして私たちの命を繋いでくれています。人の身体はとても微妙なバランスの上に成り立っているそうです。例えば肝臓はとても精密強大な化学工場だといわれます。一つの臓器をとってみても、すごい働きをしているのです。また他の臓器と連携して、とても複雑かつ微妙なバランスの上に成り立っているのです。健康な人は身体の各部分がバランスをうまく保って連携していることが毎日続いているので、それが当たり前になっていますが、本当は有ることが難い、ありがたいことなんですね。しかし、私たちは普段あまり意識することも有りませんし、科学の発達でいろいろなことがわかっては来ていますが、未知の部分も多いのです。
もしかしたら自分のものだと思っている身体は、自分のものではなく借り物かもしれません。

そして、「こころ」です。心の働きはますます複雑です。哲学や心理学、様々な宗教が古くから心の問題を扱っています。
近年は脳科学(神経科学)が発達し、心の働きと脳の働きを結びつけて解釈することが多くなりました。しかし、心の全貌が理解できるようになったわけではありません。

自分という存在は、心と体から成り立っているとするのが一般的だと思うのですが、私は勝手にもう一つの概念として「まこごろ(真心)」とでも呼べるものがあるような気がします。本当の自分というのか、全てと共通する真理というのでしょうか。よくわかりませんが・・・もしかしたら、心というカテゴリーの中に含まれるのかもしれません。

こうやって見てくると、実は、自分のことはよくわからないのだと思います。

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