園長ブログ

大掃除

2011/12/29

先日、子どもたちが園の大掃除をしていました。いつもは園庭のおもちゃを洗って片付けているのですが、今年は雪が残っていて園庭のことはできません。5歳児が靴箱にたまった砂を掃き出していました。子どもたちは自分の靴箱に園庭で見つけた木の実や、自分で作った泥団子などを入れていることがあるので、まずそれを各自が片付けてから、担当をすることになった5歳児が小さな箒で掃きます。また、室内の各自の着替えや持ち物などを入れているところを整理してきれいに拭きます。どこを掃除するにしても子どもたちは、きれいになるのが嬉しくて真剣に取り組んでいます。きれいになることが気持ちいい。という感覚を子どもが身につけてくれるといいなと思います。

大人も手分けして園内をきれいにします。お掃除リストが私の机の近くに貼ってあって、できたところからチェックをつけてゆきます。私が仕事をしているといろいろな職員が入れ替わり立ち替わりやってきてはリストにチャックをつけてゆくので、どんどん掃除ができてきれいになっていくのがわかります。リストに全てチェックがついてすっかり園内がきれいになりました。

残るのは私の机の周りだけです。ついつい後回しにしてしまっている仕事が山積みになっているので、それを片付けてから掃除です。掃除するのは好きなので、掃除し出すと細かなところまでするのですが、ときどきするのではなく、毎日とか毎週とか決めたときに必ずするようにしないと、すぐに後回しにしてしまいがちです。いろいろなものごとを、こつこつと続けて行うことが大切なのですね。お寺で、掃除をするときは「心もきれいにする。」と思いながらしなさいと聞いたことがあります。放っておくと埃や塵がつくのは物だけではありません。毎日自分をふり返って心の塵を払うことを忘れずにいたいものです。

お寺で発行している小冊子に「お掃除十箇条」というのがあるので、紹介します。

お掃除十箇条
一、 「一掃除・二看経・三学問」といわれ、掃除は修行のはじめ、生活の基
二、 掃除は仏教語で「そうじょ」、取り払うことであり、心の塵も取り払う
三、 掃除の道具を上手に使おう
四、 掃除の要領は整理整頓から
五、 角ずみから始めよう、まん中はひとりでにきれいになる
六、 動かせるものは移動して、後ろも下もきれいにする
七、 際(ものの区切りのところ)をきれいにすると仕上がりが美しい
八、 階段は蹴込みもきれいにすることを忘れずに
九、 住まいも、身も、心も美しく
十、 清く明るいところに福が来る

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