園のこだわり

平和

2011年11月29日

毎年11月23日には鞍馬寺で平和の祈りが行われており、今年が26回目にります。もともとは、世界の平和を願って活動されていたニュージーランドの方と、一緒に平和を祈りましょうということから始まった行事だと聞いています。

以前、ブログで紹介したスリランカ日本教育文化センターのチャンダシリ師も、毎年祈りの輪に加わっていらっしゃいますが、今年はいらしていませんでした。他には信徒の皆さんをはじめ、コーラスグループの歌やお琴や胡弓の演奏、フォルクローレの奉納演奏、様々な国からの留学生の皆さん、いろいろなご縁で集まった方々が本殿での法要に参加し、みなで共に平和を祈ります。参加者が丸く輪になって平和を祈ることばを唱えるところがあり、参加者の心がひとつになるように感じられて感動的です。

法要の後は、会場を移して平和の集いが行われ、毎年貫主様、チャンダシリ師の法話をはじめ、コーラスグループの歌声やお琴の演奏なども行われます。今年はタイと韓国からそれぞれ日本に留学されていたり、日本の大学で教鞭を執っていらっしゃる僧侶も参加されていて、それぞれにお経を唱えてお祈りあれました。韓国の方が唱えてくださった韓国語の般若心経は初めて聞きました。昨年は中国からの留学生がスピーチをされ、とても感動的だったのを覚えています。ご自身が留学を通じて経験された、人と人との温かなつながりや心の交流は、話すことばや、住んでいる国、人種が違っても同じだといった内容で、流ちょうな日本語でスピーチしてくださいました。

今年は、新たな試みで参加者一人ひとりが平和についてのメッセージを紙に書き、世界地図に貼り付け、世界を平和のメッセージで埋め尽くそうということがありました。「あなたにとって平和とは」「平和って何ですか」という問いにそれぞれが自分の思いを書きます。改めて「平和って何ですか」と聞かれると考えてしまいました。

近年、平和や平安、やすらぎといったこととは反対のことがたくさん起こっています。世界各地で紛争は絶えないどころか広がっていますし、世界的な経済不安もあります。日本も震災と原発だけでなく、不安だらけです。私は「子どもが育つことが難しい」状況が危機的だと感じます。

多くの人が「なにかおかしい!」「このままではだめだ!」「何とか方向転換しなくては!」と考えています。今こそ、これまでの価値観を問い直し、何を大切にするか考え直す時なのだと思います。とはいえ日常は今までのように流れています。特別な何かでも大きな運動でもなく、一人ひとりが「毎日をどう生きるのか?」真剣に考え、自分ができることを実践してゆくことが必要なのだと思います。