園長ブログ

獅子舞 3

2016/01/27

やりたいけれどもできない。「〜〜だけれども、〜〜だ!」自分を自分で乗り越えることが発達だともいわれます。もしそうだとしたら、一見、矛盾する事柄を自分自身の中でどう整合性をつけるのかも、発達かもしれません。「あー!あれは親の深い愛情とつながっていた行為なんだなー」と気づくのは、ずっと後になってからだと思いますが、そこを通過することが、そのことに気づくための布石になっているのではないでしょうか。また、どうしようもなくこわいこと、一見理不尽だと思えるようなことが、起こりうるということを経験する事も、子どもの発達にとって大切なのではないでしょうか。

そんな困難を経験するときに必要なのが、安全基地となってくれる親や保育者です。心折れたときに帰るところがある。いざというときには、守ってもらえる安全基地があるからこそ、子どもはいろんな事にチャレンジしてみよう。と思えますし、積極的に未知の世界に働きかけようともするのです。そこには絶対の信頼関係があるのです。子どもは信頼してくれているはずなので、大人が、ありのままのその子をどれだけ信じる事ができるかが重要です。ついつい自分の都合の良いように、大人が思うとおりに子どもを動かそうとしてしまいがちですが、余計な一言を言うのをぐっと我慢して、その子を待つ。その子を丸ごと信じて見守る。事が大切なのだと思います。そのためにも、子どもを立派な1人の人格として認める、尊敬するという基本的な姿勢が必要だと思います。

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