園長ブログ

交通

2015/03/30

京都の北、洛北に位置する鞍馬、貴船、二ノ瀬は京都の市街地からそれほど離れているわけではないにもかかわらず、とても自然が豊かで、歴史も古く、伝統的な文化が残っているところです。出町柳から叡山電鉄鞍馬線に20分ほどゆられ、市原駅を過ぎて、鞍馬川をまたぐ鉄橋を渡ったころから景色は一変し、電車ごと森の中に迷い込んだような気になります。木々のトンネルを抜けてしばらく走ると、二ノ瀬駅に到着、そからしばらく走ると貴船口です。貴船口を出て高い鉄橋を渡って、切り立った崖と鞍馬川の間を縫うようにして走ると鞍馬に到着します。

市原、二ノ瀬、貴船口、鞍馬と各駅に停車してドアが開くたびに、流れ込んでくる空気の温度が下がってゆくのがわかります。それくらい町の中とは気候が違うのです。叡山電車で鞍馬に来ると、徐々に変わってゆく景色を楽しみ、空気の違いを感じながら、山の中に入ってゆくプロセスを楽しめます。秋にはライトアップされた沿線のもみじのトンネルも楽しめます。

ところが、自動車で鞍馬にアクセスしようとすると、道幅が狭く、普通車どうしでも離合が困難なところがたくさんあります。まして、大型車と出くわそうものなら、どうしようもなくなる場所もあるのです。特に二ノ瀬町内はとても道幅が狭いのです。そして、この道路は地元の方々の生活道路でもあるです。そこを通過交通がたくさん通り、狭い道を大型車も通ります。とても危険ですし、すぐに渋滞してしまうのです。

京都バスの誘導員の方が誘導してくださるようになってからは渋滞は、少しましになったものの、大型車とすれ違うことなどできません。そんなボトルネックのような所なので、渋滞が発生してしまうとなかなか解消せず、緊急車両が通行できないという問題も起こります。以前、実際に渋滞に阻まれた救急車が通れないことがあったのです。

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