園長ブログ

いろいろな人と

2014/04/28

先日、少し驚いたことがありました。この4月に町中の大きな学校から鞍馬小学校に転任してこられた先生と話す機会がありました。その先生がおっしゃったのは「鞍馬小学校は、1年生から6年生までが一緒になって遊んでいていいですね。町中の大きな学校では他の学年と遊ぶこと、関わることはほとんどないですよ。」ということでした。

確かに、小規模校では学年を超えることなくしては集団の形成は難しいですし、子どもがある程度の人数で遊ぼうと思ったら、違う学年の子と遊ぶしかないのです。そうして、小学校といえども異年齢で関わる事があたりまえのように思っていた私にとって、その先生のことばは、軽いショックでした。きっと鞍馬がとても特殊で、大多数の学校では、学年を超えて関わることは、行事以外では少ないのかもしれません。

子どもの人数が多いと、年齢を超えて関わる活動は難しかったり、怪我のリスクも高くなるのかもしれません。1年生と6年生では、身体の大きさも、力も、動き方も全くちがうので、危険と言えば危険です。もちろん適当な広さや、広さに応じた子どもの数、活動の内容など、考慮すべきことはたくさんあるとは思います。それは小学生だけではなく、幼児だって同じです。しかし、子どもたちは大人が思う以上にいろいろと配慮をしながら活動していたりするものです。園では、0歳児から5歳児までが一緒に遊ぶことは毎日ありますが、年上の子は、年下の子をよく見ていて、怪我をしないように気をつけてあげていたり、赤ちゃんが、お兄ちゃんお姉ちゃんに「遊んでよ」と訴えかけていたり、お互いに関わろうとする姿がよく見られます。見ていてヒヤヒヤすることもありますが、よほど危ないことについては、大人が介入することもありますが、子どもを信じてじっと見ていると、子どもがいろいろなことを考え、配慮しながら活動していることがよくわかります。幼児期からいろいろな人と関わる中で、相手の立場に立って考える事を自然に実践してくれているのかもしれません。

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