園長ブログ

視点

2013/09/28

このところとてもさわやかな秋の青空が広がっています。日差しを浴びていると、まだまだ暑く感じることもありますが、時々吹いてくる風は、ひんやりと心地よいものです。そんな秋の1日に運動会を行うことができました。以前は、9月下旬になると肌寒い日が多かったので、もう少し早い時期に行っていたのですが、近年、9月の早い時期は暑すぎることが多いので、今年は少し遅らせて実施しました。雨の心配が全く無かっただけでもとてもありがたいことです。

昨年まで私は放送席で音響機器の操作やプログラムの説明をしていたのですが、今年は主に来賓席でお客様と一緒に運動会を見ながらプログラムについて説明する役割になりました。そのことで、今までは先生達と一緒に動いていたのが、少し離れたところから運動会全体を見ることができました。視点が変わると見え方が変わるものです。自分も一緒に動いているときには、細かなことが気になっていたのが、全体を見渡すことで、今まで見えなかったところがたくさん見えてきました。なによりも強く感じたのが、子どもたちの顔がとてもいきいきしていることです。運動会のひとつひとつを思いっきりやりきりたいという思いが溢れているように感じました。保護者の皆様がどの子に対しても、惜しみない声援を送ってくださっているのが感じられましたし、来賓の皆様と話をする時間があったおかげで、感想を聞くこともできましたし、プログラムについて説明したり普段の子どもたちの様子を伝えたりすることもできました。視点を変えてみることの大切さを感じました。

運動会が終わってからのことです。ある保護者の方が帰りがけに「先生、今年は放送席にいらっしゃいませんでしたけれども、身体の具合でも悪いのですか。」とたずねてくださいました。身体はいたって健康なのですが、いつもみたいに動き回っていなかったので、そんなふうに感じさせてしまったのかもしれません。そんな心配をしてくださるなんてありがたいことです。

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