2012年 5月
園舎の周りを、溝がぐるっと取り巻いています。園庭に面している部分は雨で砂が流されて溝に入ってしまいます。特に激しい雨が降ると園庭に川ができたようになるので、たくさんの砂が溝に流れ込んでしまいます。最近は雨の降り方が激しいので、流れ込む砂の量も多くなっています。そんな溝を掃除しようと、みんなで計画して溝掃除を行いました。
子どもたちがお昼寝をしている時間に、手の空いている職員が全員集まって、溝蓋を上げ、たまった砂や落ち葉をすくい出します。すくい出す砂がかなりの量になりそうだったので、軽トラックと溝掃除用のスコップを貸していただくようにお寺の方にお願いしたら、道具を持って手伝いに来てくださいました。とても助かりました。みんなで力を合わせると、作業がはかどること。あっという間に砂がなくなり、水を流してきれいさっぱり。みんなで力を合わせると気持ちもさっぱり。うれしくなります。
どんなことにもこのチームワークが発揮できると、みんなが気持ちよく仕事ができます。溝掃除の場合は、溝をきれいにすることが目的なので、みんなわかりやすく、役割分担もしやすいのですが、この目的(目指すところ)が、抽象的なことであったり、根幹に関わること、理念だったりすると、それぞれの価値観や今までの経験によって、そこに解釈の違いが生まれたりします。様々なとらわれから自分自身を解き放ち、素直にまっすぐに理念をとらえれば、本当はシンプルで簡単なことなのですが、どうしても自分の中の思い込みや、固定概念にとらわれてしまいがちです。本当に大切なこと、真理や真実を見つめられるように、素直な心でいられるように心がけたいものです。
忙しい中にも、少しくらい暇はあるものだ。という意味だそうです。忙しいと、ついつい忙しいという思い込んでしまいさらに忙しく感じてしまうということがあります。そんな中でも少しくらいは暇を見つけることができるはずです。というか、気持ちを切り替えれば、時間は作れるはずです。よく言われることですが、「忙」という字は心が亡くなると書きます。忙しさに振り回されて心をなくしてしまう前に、時間を作って、冷静に自分自身を見つめてみる必要がありそうです。
とはいってみても私自身、毎日、なにかに追われてバタバタしてしまっていますが、先日、お茶のお稽古があったので、久しぶりにお稽古をしていました。2週間に1度くらいお稽古があるのですが、年度替わりの忙しさに心を奪われ、しばらくお休みをしていました。そうしているうちに、季節は進み、5月に入って炉(畳の一部を切って床下にしつらえた小さな囲炉裏。そこにお釜をかけてお湯を沸かす)から風炉(炭を入れて釜を変える器)に変わってしまいました。5月の立夏前後から11月の立冬前後までは、風炉を使ってお手前をします。
長い間お稽古をサボっていたら、かなり基本的なことまで忘れていてしまっていて、ちょっとショックでした。やはり続けないとダメですね。後半は少し思い出してきたので、ひとつひとつの動作を丁寧に、手先の感覚をじっくりと感じながらお手前をしていたら、なんだか楽しくなってきました。
静かな茶室に座って、お湯が沸く音を聞きながら、お茶を点て、自分で頂くと、ホットして心がとても落ち着きました。もちろんお菓子やお茶がおいしかったこともありますが、いろいろな雑用のことが頭の中から消え去り、お稽古が終わる頃にはとてもゆったりとした気持ちになることができました。
生活にメリハリをつけることはとても大切ですね。仕事でも何でもなにか一つのことだけをずっと続けていると、どうしてもそのことにとらわれがちになり、そこから少し離れた異なった視点で物事を見ることができにくくなります。休日などもそういった意味で使うべきなのでしょうね。日々流されることなくしっかり自分をコントロールしたいものです。
乳児さんのお部屋の模様替えをしました。
子どもたちの生活する姿によってお部屋も姿を変えます。
今回は畳も机も棚も…たくさんの物が移動して雰囲気がガラッと変わりました。
子ども達、戸惑うかな~と少し心配でしたが、登園するなり
「わーい!お部屋かわってる!」とぴょんぴょん飛び跳ねる子もいました。
さっそくそれぞれお気に入りの場所を見つけて落ち着いて遊んでいるようでした(*^^*)
朝からとてもさわやかなお天気でしたが、昼頃には急に雲が広がってきて、雷も鳴り出しました。3・4・5歳児の子どもたちが、散歩に出ていたので、雨が降ってくる前に帰ってこられるといいなと心配していたら、汗をいっぱいかいて帰ってきました。子どもたちが帰ってくると同時に、パラパラパラと雨が降り出し、すぐに激しい降りになり、雷の音も大きくなってきました。5歳児は、お昼ごはんの準備ができるまでのあいだ、2階の保育室の電気を消して、稲妻を見ていたようです。ランチルームに来て、口々に説明してくれました。いろいろな自然現象に興味が持てると良いと思います。
私は少し時間ができたので、久しぶりに0・1歳児の保育室に行ってみました。散歩から帰ってトイレを済ませ、自分でズボンをはこうとしていたところでした。みんな自分でやってみようと真剣なまなざしで取り組んでいます。何回かやってもできないと、「手伝って」と目と仕草で訴えてきます。でもできるところは自分でやろうと一生懸命です。ついつい、大人がやってあげた方が早いなどと、手を出しがちですが、じっくりと見ていると、できないところだけ「手伝って」と言って(意思表示して)いるのがわかります。自分のできることとできないことがわかっていて、できないことは「手伝って!」とできそうな人に頼んでいるのです。まさに自立した姿ですね。こういうときこそ、大人は手や口を出しすぎずに、しっかりと見守り、じっくりと待ちたいものです。
ズボンがはけたら、手を洗って食事です。Hくんが私の手を引いて、手洗い場まで連れて行ってくれました。「一緒に手を洗おう」と言っているのか、「見ていてね」と言っているのかよくわからずに、見ていたら何度も石けんをつけては洗い、また石けんをつけるを繰り返していました。どのくらい続けるのだろうと思って見ていたら。結構長い間続けていたのですが、納得したのか水を止めて手を拭きに行ってしまいました。自分でいろいろと考えているのですね。
食事を始めると、お散歩帰りでお腹がすいていたのか、黙々と食べていました。雷が鳴ると、外を指さして「ゴヨゴヨ」(まだゴロゴロと言えなくてゴヨゴヨです)と教えてくれてます。食事も、上手に使えるというところまでいっていませんが、スプーンで食べようとしています。右手でスプーンを握って左手でごはんを口に運ぶこともありますが、自分でやってみたいという気持ちを大切にしてゆきたいと思います。
新入園児さんもすっかり園での生活に慣れてくれたようで、部屋も落ち着いた雰囲気になってきました。一人ひとりがそれぞれのペースで、じっくりと育って行けるように見守って行けると良いと思います。
いつも私が園の外に出て帰ってくると、「おかえり。」と声をかけてくれる男の子がいる。どこかのクラスと散歩に出掛けても、園周りを掃除する為に門をでても・・・。その言葉にホッとする。「ただいま」「おかえり」のやりとりは、相手の気持ちを受け止める第一歩と何かの本で読んだことがある。大切にしていきたいと思う。
山にはいろいろな生き物がいて、夜に活動する動物もたくさんいます。少し前にはトラツグミのピーンという声が月夜に響いていました。ムササビもキュルキュルキュルルルと鳴いています。じっくり観察すれば木の梢から梢に滑空する姿も見ることができます。まるで座布団のような影が夜空を横切ってゆきます。フクロウの鳴き声も聞こえることがあります。アナグマは昼夜問わずにうろうろしていますし、以前ブログに書いたシカはよく見かけまし、イノシシもたまに見かけます。
他にもたくさんいると思いますが、少し変わったところでは、コウモリがいます。冬に、建物の建具の隙間で越冬していると書いたことがありましたが、それはヒナコウモリという種類です。暖かくなったこの季節は夜になると飛び回っているようです。そんなコウモリが集まっている場所があります。そこにいるのはヒナコウモリではなく、はキクガシラコウモリという種類です。
このあいだ、夕方見に行ってみたら、6頭くらいが、天井からぶら下がっていました。いつもそこにいるわけではないので、住み処は別にあると思うのですが、生態はよくわかりません。どこかに洞窟があるのだろうかと想像が膨らみます。
青森県でコウモリを研究していらっしゃる先生が、ときどきいらして調査をしてくださっています。先生がおっしゃっていたのだと思いますが、青森県で捕獲されて鳥で言う足輪のような印をつけたコウモリがこの辺りで見つかった(逆だったかもしれません)ことがあったそうです。コウモリが京都と青森の間を行き来していたとは驚きです。まだまだわからないことがたくさんあるそうで、研究が進んでいろいろなことがわかるようになってくると、たくさんの不思議にであえそうですね。
人間のわかる範囲は限られているのに、なんでもわかった気にならない方が良いのかもしれません。
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